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石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)

ご訪問ありがとうございます。花束

今日はいつもより少しまじめに、
そして、ちょっと長い書き込みになります。鉛筆

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
パレットくもじ4Fの那覇市歴史博物館では
企画展「石澤司コレクション展、
郵便で見る沖縄史 琉球処分から
日本復帰までの郵便物
」が開催されています。

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
「琉球処分から明治期の沖縄県政」という
タイトルのギャラリートーク(11月15日)と、

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
石澤司氏による解説の日(11月29日)の
両日に行ってきました。ダッシュ

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
石澤司氏は世界的な郵趣史研究家で、
特に沖縄関係の郵便史においては、
右に出る人はいないというくらい
その道では、有名な方なのです。キラキラ 

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
「石澤司コレクション」とは、
単なる琉球切手の蒐集だけではなく
沖縄関連の郵便物(封書等)の
消印による地域的時系列的収集、
その文書内容の分類分析、
そしてそれらは、様々な周辺資料と関連づけられ、
整理された、重要かつ貴重な
歴史的資料の数々なのです。
(周辺資料とは、当時の電報、赤紙、軍票を含む通貨、
 印紙、戸籍及び住民票、権利証、公的な書類、制服、
 判や印やサイン類、図案原画等の写真資料、・・・)

大量な資料なのでかいつまんでの紹介になりますが、
まずは関連した資料から下
石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
たとえばこちらは、戦前戦中だと思いますが、
こんな鉄かぶと上をかぶって郵便配達を
していたそうなびっくり!

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
また、「お国のために郵便局に貯金を」と、
こんな腕章上も付けていたそうです。タラ~

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
(明治21年6月27日消印葉書)
こちらは、上後にサラエボ事件で暗殺された
オーストリア皇太子を乗せた軍艦ファザアナ号が
沖縄に立ち寄った際、
乗組員が那覇の郵便局で出したとされる
外信葉書の内の価値のある一枚。上
(石澤司コレクション展図録より)

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
(昭和4年12月5日消印の葉書)
那覇からシベリアを経由、フランスに送られた
私製外信葉書。当時の盆栽が写っています。
(石澤司コレクションより)

個人的に琉球切手を見せてもらいました。下
石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
た、たしか、琉球切手の中で一番値段が
高い切手だと思います。上
(石澤司コレクションより)

一枚、だいたい40数万円・・・ ×4=???万円びっくり

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
私も「切手集め」のひとりコレ!
多少琉球切手を(まだ)持っていますが、
石澤コレクションの琉球切手を
拝見させて頂いた後から
幼稚な「切手あちゅめ」をやめています。ガ-ン

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
石澤司氏には国内国外にコレクターの
強いネットワークがあるそうです。エイサー

今回のコレクション展では、
明治期初期の公的な封書及び伝報類、
大正期の関東大震災関連、
行政間の郵便物、昭和期の軍事郵便・・・など、

石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
(石澤司コレクション展図録より)
また久米島においては、第二次世界大戦直後に
暫定的に発行された臨時の郵便切手、
(久米島切手:ガリ版刷り・米軍の機器を利用)


石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
戦後の群島政府時代の郵便物(奄美地方)、
(石澤コレクションより)

そして、琉球政府時代の郵便物や
関連した資料などなどが豊富に
展示されているのです。キラキラ 

(会期:10月31日~12月23日、
展示物は前半と後半で変わりました。)

一方、
11月15日の川島淳氏によるギャラリートークでは、
沖縄の誕生の瞬間を垣間見た
教科書では得られないような体験をしました。びっくり!以下の書き込み下
(川島淳:那覇市歴史博物館 古文書解読員)
石澤司コレクション展(那覇市歴史博物館)
1870年代、当時の明治政府の意向に沿う形で
行われた「琉球処分」という名の「領土併合」。
時同じくして始まった日本の郵便制度。(1874年)
今回の企画展での石澤司コレクション展は
郵便制度が明治から沖縄復帰までの社会に
どう定着し、どう広まったかを知る貴重な
資料だと思います。
それは、博物館側の資料とリンクさせた形で
展示されていまして、非常に奥深く、
流れのある展示内容だと思います。キラキラ 

12月5日(土)にはギャラリートーク第二段(by川島淳)が
開催されますが、私は仕事でいけません・・・残念うわーん
興味のある方やお時間のある方は
ぜひ聴講してみてください。
「琉球処分」後の、沖縄が歩んできた道を
きっと一緒に歩めると思います。ダッシュ

       (No1745)


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