クルチの太い枝曲げ(約2年半がかり)

歯いさい

2020年03月07日 09:30

庭にはクルチ(リュウキュウコクタン)
何本かあって、毎年の手入れも大変だけど
好きな庭木なので大切に育てています。



そんな庭のクルチの1本に、
太い枝が前方に突き出ていて、
前を通る度に頭をぶつけたりするので、
横に曲げてみることにしました。(赤矢印の枝)


その突き出た太い枝は、
直径が短いほうでも約6cmはありました。

今日はその太い枝を曲げるのに
2年半以上をかけた時の様子を載せます。

(本当は曲げたというより折った・・・)

<2017年10月5日枝曲げ開始>


まず、クルチの枝と塀の支柱にロープをかけ


細い棒をロープに通して回転させ、
枝を少し引き寄せました。


次に、枝に丸太を縛り、


その丸太の先と離れたところの支柱を


2番目のロープで引っ張りながら結びつけました。


この2番目のロープの長さを計ったら
295cmでした。

初日(2017年10月5日)の作業はここまで。


      

それから、週に一度ほど、
細い棒の挟まった1番目のロープをねじったり
2番目のロープを引き寄せ、縛り直したりしました。


その後、こんな滑車を使って


3番目のロープをかけ、さらに引っ張りました。


初日から約4ヶ月後の2017年11月16日
2番目のロープの長さが295cmから
245cmになったとき、枝のつけ根部分が、
裂け始めていることに気がついた。


2番目、3番目のロープを外して、
裂け始めている所をテーピングし、
1番目のロープだけにして
半年ほどそのままにしておきました。




そして約半年後です。
1番目のロープを外し、
今度は枝を下に下げるように結び直しました。


その後、白いテープを外し、
枝を前方から見たら、ちぎれているような状態。


真上から見たら、完全に裂けているのを確認。


でも、(曲げている枝は、)
まぁ~大丈夫だろうと考えることにして、
他の枝の整理を始めました。


<2018年7月8日>
月に1度くらい、ロープを縛り直し。


<2018年8月12日>
最初の頃の写真と比べると
枝で見えなかった踏み石が見えるようになり、
枝が(後下方に)曲がった様子がうかがえた。
(折れ曲がったと言ってもいいのかも・・・)


<2018年9月17日>
初日から約11か月後、枝を真上から見た様子。

この枝は後方の樹皮でどうにか生きている。
だから、枝を短くして(負担を失くし)
将来ためのバランスもとった。


<2019年1月何日>
その後。枝を短く切った部分から出た
新しい葉も特に問題なく経過したので、
そのまままた半年ほど様子をみた。
(若葉は時々スミチオンで殺虫しています。)


残したロープに黒い補助のロープをつけ、
(両方とも少しテンションはかけています。)


<2019年9月16日>
だいぶバランスがとれた枝ぶりになりました。


<2020年2月下旬>ほぼ終了です。
これで頭をぶつけなくてもすみそうです。

今後、1年ほどこのまま様子をみて、
その後、(無事なら)全部の枝を切り摘めて
さらにバランスをとる計画です。
クルチ(リュキュウコクタン)は葉に虫
つくけど、生命力ある庭木です。


 <クルチの太い枝曲げ、終了。>


      (No2544)

関連記事